ほとんどの人は、これを読んでデザインパターンを学んでいるはずです。
私もそうです。
この本は、デザインパターンのバイブル。
そして、誰もが通過するパターンの世界への入り口です。
この本にある23のパターンは、俗にGoFパターンとも呼ばれます。
このパターンカタログを使いこなせるようになるにつれて、23の優れた設計手法が手に入るだけでなく、「パターン」そのものについての理解を深めることができるようになります。
そうなれば、あなたの前にはさらなる大きなパターンの世界が広がっていくでしょう。
ソフトウェアパターンには、詳細な設計に焦点をあてたデザインパターンの他にも、業務分析のためのアナリシスパターン―再利用可能なオブジェクトモデルや、エンタープライズアーキテクチャのためのエンタープライズ アプリケーションアーキテクチャパターンなど、いろいろあります。
プログラムデザインのためのパターン言語―Pattern Languages of Program Design選集には、分散・並行処理のためのパターンを含め、GoFパターンの後PLoP(Pattern Language of Programs workshop)で発表されたパターンがカタログされています。
また、アンチパターン―ソフトウェア危篤患者の救出やサーバーサイドJavaアンチパターンのように、ソフトウェア開発で繰り返し現れるマズい兆候と、それに対する解決策」という意味で、アンチな状況のパターンのカタログもあります。
成功を目指すだけでなく、失敗を回避するということも必要なんです。
こういったパターンのカタログを読み漁ることだけが、パターンを活用することではありません。
パターンの目標は、あなたとあなたのチーム自身がパターンを発見し、記録し、再利用していくことにあるのです。
パターンカタログは、単に蓄えられるだけの、ごちゃごちゃした知識の山ではありません。
パターンとして知識を蓄積すれば、それらは言語として体系をなし、知識同士を有機的に関連づけることができるようになります。
どうです?
パターンの世界は、思ったより広いですよね。
パターンは、今ではソフトウェア開発に欠かせないものなのです。
パターンという世界を理解しているかどうかは、オブジェクト指向ソフトウェアの開発者を明確に2つに分けます。
すなわち、優れた開発者かそうでないかです。
この本を読んだことがあるからといって、必ずしも優れた開発者かどうかはわかりません。
でも、読んだことがないのなら、優れた開発者ではないことがわかります。
こんなに広いパターンの世界を知らないんですから。
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